
和装衣裳あれやこれや~小物編~
奈良和婚ブログをご覧いただきまして有難うございます。
ヘアメイク・着付けを担当しております婚礼美容師:宇都早苗です。
花嫁衣裳には花嫁の幸福を願って色々な小物が用いられます。今回は和装花嫁の衣裳小物についてお話したいと思います。

なかでも代表的なものに花嫁小物6点セットがあります。このセットのコーディネートで花嫁様の印象がガラリと変わります。なりたいイメージをおつくりする為には大切なアイテムであり、和装の花嫁衣裳には欠かせない必須アイテムでもあります。今回は6点セットの中から、筥迫・懐剣・丸ぐけ帯締・抱帯・末広についてお話してみたいと思います。

筥迫(はこせこ)
現代でいう化粧ポーチのようなもの。武家女性が身だしなみ用として胸元に挿していた小さい化粧小物入です。懐紙、鏡、紅、お香、お守りなどを筥迫の中に入れていたようです。
「身だしなみに気を付けていつまでも美しくありたい」という意味が込められているそうです。

懐剣(かいけん)
武家女性が護身用として持っていた短剣。剣をそのまま身に着けず飾り袋に入れて左胸の帯の間に挿して飾ります。剣は古くから神の宿るものとして神聖視され、魔除けのお守りとして用いられてきました。思い思いの美しい飾り袋に入れて、お洒落のコーディネートを楽しまれていたのかもしれません。諸説では武家への憧れから婚礼衣装の小物として明治以降に一般的に広まったという説もあります。
「いざという時は自分の身は自分で守る」という凛とした気高い意思を表す意味も込められているようです。

丸ぐけ帯締
帯の上に結び固定する紐。花嫁の婚礼衣裳では、綿を布で包んだ「丸ぐけ」という種類の帯締めを使用いたします。
「永遠に続く幸せ」という意味があるそうです。

抱帯(抱帯)
古くは身分の高い家柄の女性は長い裾を引きずって歩くのが当たり前でした。その為外出時は裾を引きずらないようたくし上げていました。その際の紐として、現在は装飾品として花嫁様の帯の下に飾ります。

末広(すえひろ)
扇子のこと。実際には広げる事はないのですが、お顔を隠すこともできることから
「花嫁様の恥じらい」をあらわしたり、末広がりであることから縁起がよいとされます。
広げると一方の面が「銀」もう一方が「金」色になっています。
帯の間に挿して飾りますが、お写真撮影の際やご入場の際など、手に持って礼を尽くします。

以上のように、前回お話した【柄】同様【花嫁小物】も、「花嫁が幸せになってほしい」という花嫁様を取り巻く皆様方の思いと、花嫁様の意思と気高さをあらわしているように思います。
思いは人それぞれ、その思いをどれだけ形に出来るか・・・沢山ヒアリングをさせていただいて、一緒にご相談させていただきます。
花嫁様の『なりたい』を叶えたい・・・、そんな気持ちで、
ある時はアイテムをつかってみたり、色々な作戦を練ってみたりしながら、ヘアメイク・着付けを担当させていただきます。
もうすでに初夏ですね🎐今年も沢山の花嫁様と花婿様にご来店いただいております(#^.^#)
挙式を執り行われるのは涼しい秋以降が多くなりますが、この時期には涼しいスタジオ撮影もおすすめです。
婚礼美容師としての視点で、皆様に色々なご案内ができましたら幸いに存じます。
それでは、またの機会に・・・